クロス業界に女性旋風を巻き起こしたい―。クロス工事業のTABATA(相模原市中央区田名)は、育児中の女性を対象とした時短勤務制度を導入した。職人不足が続く同業界で、女性職人を育成し、活躍してもらうのが狙いだ。
「初めて仕事に充実感」
こうした中、同社に今年入社したばかりの施工部・影山理佐さんも女性クロス職人として“一人前”になるべく奮闘している。
「初めて仕事で充実感を覚えました」。そう語る影山さんは3児の母。子育ての真っ最中だ。
クロスの仕事は、失敗が許されない世界。一度、壁に張ってしまえばやり直しができないからだ。そのため、作業中は真剣そのもの。腕の良い職人ほど、継ぎ目が分からず仕上がりが美しい。
■子育て中でも職人目指せる
そんな世界に身を置く影山さんは、自身が実業団時代まで打ち込んでいたソフトボールの世界とクロスの仕事を重ね合わせる。