水処理装置製造、日本濾水機工業(横浜市南区井土ヶ谷中町)は、事業の中核であるセラミックフィルター(素焼濾過筒)「セラポア」の製造の脱炭素化を進める。1918(大正7)年の創業以来継承する焼成炉による生産から、二酸化炭素(CO2)排出が少ない電気焼成炉に転換し、生産効率の向上にもつなげる。
歴史100年の製法から電気焼成炉へ
同社が製造販売する濾過機は、製薬や飲料、化粧品業界などに採用されている。その中に使われるセラポアは水の高精度なろ過ができることから、飲料業界では酸性液体向けの耐酸セラポアにも対応している。
セラポアの製法は創業以来、実に100年以上受け継がれており、珪藻土を原料として、特殊なプロセスで高温焼成する。