金属加工・樹脂加工・その他加工

バフ研磨技能、神奈川唯一「1級」認定

バフ研磨のコジテック(相模原市緑区中沢)は、新潟県燕市を中心に活動する金属研磨のスペシャリスト集団・磨き屋シンジケート(事務局=燕商工会議所内)が実施した技能検定で、最上位となる1級を取得した。

本場の新潟・燕三条の検定

同業者がひしめく燕市内からの参戦者が多数を占めた中、1級合格はコジテックの小島和浩社長を含めわずか5人。神奈川県内では唯一の合格者という。

今回実施された「金属バフ研磨社内検定」は、磨き屋シンジケートが主催する初の検定試験。燕市内の会場で行われ、バフ研磨の出来栄えを競うものだった。

バフ研磨とは、金属をピカピカに磨き上げる技術。工業製品や食品設備、医療機器など、さまざまな分野で使われている。

1級検定の場合、実技試験のほか、実技試験として制限時間2時間以内にステンレス板3枚、黄銅板1枚を研磨する課題が与えられた。その中で、鏡のようにきれいに磨くハイグレードな「鏡面仕上げ」や「サイザル仕上げ」などの“腕”が試された。

晴れて合格した小島社長は「自社の技術レベルがどの位置にあるのかを客観的に知ることができました」とし、今後は”神奈川県内唯一の1級合格者”として営業面でも差別化につなげていく。

なお、同社はバフ研磨の出張に特化した町工場。食品工場のステンレス製タンクや自動車・バイク部品など、素材を問わず研磨しており、お客さんからの“お呼び”がかかれば、小島社長が道具持参でどこにでも出向くフットワークの良さで勝負している。

(2018年12月号掲載)