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ハイエンドオーディオ製品で攻勢

CSR(相模原市南区相模大野)は、ハイエンドオーディオ事業の新会社「SOULNOTE(ソウルノート)」を設立した。常識にとらわれない独自設計で開発したオーディオ製品は専門誌で高く評価されており、ブランド名と同一の会社設立によりイベント参加などのPR活動を積極展開する。さらに海外展開も強化し、CSRとしてオーディオ部門の売り上げ比率を拡大していく。

海外市場も強化、比率50%超に

新会社ソウルノートの最高経営責任者(CEO)はCSR本体の高梨和芳社長が兼務し、事務所もCSR内に置いた。設計、営業、サービスなどオーディオ事業の専任6人がCSRから出向する。

製品はアンプ、D/Aコンバータ、フォノイコライザー、CDプレーヤーを展開。「音作り」はせず、音源に込められた「全て」を引き出すことを開発理念とし、専門誌では6年連続でグランプリを受賞。ハイエンドクラスからエントリークラスまで幅広い製品群で人気となっている。

高梨社長は「新会社の立ち上げにより、今後は社名と同じ『SOULNOTE』の名称で、展示会などのイベントに積極的に参加していきます」と語り、認知度向上を図っていく。

また、海外市場はすでに代理店網を展開する欧州、アジアに加えて北米市場を強化。オーディオ事業の売上高に占める海外比率を50%以上に引き上げる方針だ。

■無線事業も注力

CSRは2004年に日本マランツの幹部社員が無線機事業を買い取る「マネジメントバイアウト(MBO)」の形で設立。主力の無線機器事業は自社開発製品のほか、米モトローラ・ソリューションズと日本における総代理店契約を結んでいる。

インターネット網と融合しつつセキュリティーが高いモトローラのLTE無線をはじめ、日本市場に最適化した自社開発製品など用途に応じて最適な無線機器を提供している。

(2024年4月号掲載)