物流関連企業のタカネットサービス(横浜市西区みなとみらい)が、外国人材の活用で成果を上げている。日本人社員との“垣根”をなくし、待遇を手厚くし、充実した福利厚生制度を提供。現場だけでなく、バックオフィスで活躍する人材も多数いる。

日本人との垣根をなくす

現在、グループ会社含め従業員約250人中15人がベトナムを中心とした外国人材。実習生から高度人材まで在籍している。今年はさらに5人を採用する予定。

優秀な外国人材を迎え入れ、定着してもらうために実施しているのが、社内のコミュニケーション促進支援という。

同社の場合、外国人材を含む職場のランチや飲み会について、事前申請することで会社が負担し、コミュニケーションを図ってもらう。「外国人材の誰かが悩んでいそうと職場の誰かが気づいた時は、会社負担の飲み会ができるために気軽に一緒に行って相談に乗れます」と片岡取締役。

このほか、住宅家賃補助や保養所施設の利用など、日本人社員と同様に福利厚生も充実させている。

現在、外国人材は現場だけでなく、マーケティングや投資部門、仕入れ部門などでも活躍する。優秀な外国人材を確保するため同社が行っているのが、ホームページ(HP)による積極的な発信。HPで外国人材たちの活躍を知ってもらうことで、応募につなげている。

「最近増えているのは、カルチャーに興味があったり、きれいで安全な日本で生活したいと考えたりする若者たちです」(片岡取締役)。社内の国際化が進んだことで、海外支店の設立も視野に入ってきたという。

(2024年2月号掲載)