焼結合金加工(川崎市中原区宮内)は、既存分野と新規分野の両面で営業活動を強化する。「焼結部品の2次加工」という業態は企業数が少ないうえ、廃業する同業者が出てきていることから、代替先として仕事を受ける体制を整える。また、量産対応まで可能な切削加工の能力を保有することから、焼結部品以外の金属加工でも、川崎地域のネットワークを生かし試作から完成品量産までの案件に対応していく。
地元連携、試作から量産まで
■全国で100社に満たず
焼結部品は金属の粉末を金型に詰めて加熱圧縮して成形する。硬い材料で複雑形状を成形するケースが多く、耐摩耗性が必要な自動車のギアなどの量産に使われている。
焼結だけでほぼ完成品の形状になるが、はめあい公差が厳しい端面などでは、わずかに切削による2次加工が必要になる。顧客が焼結部品メーカーに限定されるうえ、難削材の微細な切粉が機械を傷めるため、焼結部品2次加工の対応企業は専業で全国100社に満たないと言われる。
同社は1966年設立で、計36台のNC旋盤を中心にマシニングセンタなどの工作機械をそろえる。仕事の半分は年間を通じて生産する大量生産部品で、半分は月30アイテムほどのスポット品となっている。
段取り替えロボットも導入しており、直径100ミリメートル以下の焼結部品を月1000個から月3万個加工する中量産に対応している。
■将来は5億円目指す
今後、焼結部品2次加工の新規案件を開拓するため、NC旋盤と段取り替えのローダーを追加導入し自動化を進めて生産能力を拡大する。