食品卸売業、エー・エヌ・ワイ(横浜市都筑区早渕)は、千葉県鋸南町に貸別荘「BASE RESORT」を開業した。都心からのアクセスがよく、対岸には三浦半島や城ヶ島、冬は富士山までも眺望できるロケーションで“非日常な時間”を過ごしてもらう。非接触や手軽さにこだわり、常勤スタッフを置かず、予約から宿泊、チェックアウトまですべてをLINEで完結できるようにした。
千葉に貸別荘、無人で運営
周辺には保田漁港や、有名な漁師料理の店などの観光スポットに囲まれ、大型スーパーマーケットもある「素晴らしい立地環境です」(愛澤秀一社長)。
計4棟あり、建物間にはフェンスを設けて、隣接する利用者が気にならないよう配慮した。寝室もロールスクリーンがあることで、プライベート空間が保てるという。
愛澤社長一人で運営。予約完了後にLINEでドアの暗証番号を発行する仕組み。「運営コストをかけない分、宿泊料金に反映できます」(愛澤社長)。チェックアウト後は地元業者が清掃を担当している。
もともと、主力である食品卸売以外に柱となる新規ビジネスを模索している。その一環として、6年ほど前に伊豆の国市内に貸別荘を開いた。
「目の前が富士山という絶景のロケーションで、それだけで価値があると思いました」と、廃墟のような空き別荘を独学で再生。過去に世界中を回って印象に残った宿泊施設のインテリアをイメージし、自らデザインしたという。
今回、こうしたノウハウを生かした。「5年後には10店舗にしていきたいです」と愛澤社長。さらなる飛躍を見据えている。
