ドット・ライン(鎌倉市小袋谷)は、中川誉史亮社長が一人で運営する企業ながら、年間3億円弱を売り上げる。中川社長がドラッグストアの商社やエステ用品メーカーで化粧品ブランドを立ち上げた経験と人脈をフル活用。一人で商品企画から生産委託、店頭販売に乗せる“川上から川下”までをワンストップでこなす。そんな同社は、化粧品分野で自社ブランド商品を持ってBtoC市場に流通させたいと考える中小企業との協業も視野に入れる。

化粧品分野参入をサポート

中川社長が会社員時代も含め手掛けたブランドのアイテム数は60~70。フェイスパウダーやチーク、ヘアケア商品など多種多様だ。

直近でも自社ブランドのオーラルケア商品「ナルナノ(naLenano)」を立ち上げ、ハンズやロフト、ドラッグストア店頭などで販売している。

商品企画はもちろん、店頭用ポップのデザインも手掛ける。そのため、同社は中川社長一人ながらも売り上げを拡大。今期は3億5000万円を計画する。

■店頭販売までをサポート

もともと信金職員からドラッグストアの商社に転職。全国の店舗を渡り歩きながら、ノウハウを構築していった。その後転職したエステサロン運営と関連用品の製造会社では、知識ゼロから化粧品ブランドを育てた。

こうした中、自社商品に挑戦したい意欲ある中小企業との協業もしていくという。中川社長が詳細にヒアリングしながら、商品に配合する成分やブランド、パッケージまで考える。そして約30社の協力工場に依頼。店頭販売までをサポートしていく。

「コンサルという立場ではなく、あくまで協業としてウィンウィンの関係を築いていきたいです」としている。

(2023年10月号掲載)