髙瀬総合法律事務所(相模原市緑区橋本)は、取引時に必要になる契約書類の作成支援システムをホームページ上で公開した。業務委託や製造関連、雇用関連など計30種以上の契約書の「ひな型」を、必要に応じてダウンロードできる。誰でも利用可能。「契約書が整備されていない中小企業が多く、気軽に契約リスクを予防してもらえたら」と髙瀬芳明代表弁護士。より踏み込んだ内容の契約書が必要だと判断した場合は、同事務所で対応。顧問先数の拡大にもつなげていく。
使用頻度高い種類を網羅
編集しやすいワード形式でのダウンロードが可能。内容は、業務委託関連契約書(請負型業務委託や委任型業務委託、営業委託など)をはじめ、計9カテゴリーに分類。知財関連やM&A、不動産関連なども網羅した。「よく相談がある契約書を載せています」(髙瀬代表弁護士)。
取引先や新規営業先とのやりとりで契約書が必要だと感じたら、同システムのひな型を参照すれば、契約書のイメージがつかめるという。ただ、いずれも「ひな型」であるため、より踏み込んだ内容にするには弁護士に相談が必要という。
また、現在、同事務所のホームページに設けているAI(人工知能)を活用した中小企業経営者向けの「法律相談チャットボット」も拡充させる。このチャットボットは24時間365日、知りたいことを質問すると、蓄積された事例からAIが最適な回答を探し出すもの。今後は事例を増やすことで回答内容の精度を高める。
■東京・新宿に進出
一方、東京都新宿区西新宿に新事務所を設け、都内に進出した。これにより、相模原と都内事務所、新横浜ミーティングスペースの3拠点となった。
「都内は最新かつ質の高い情報が集まります。日本の中心から情報発信していきます」(髙瀬代表弁護士)と話しており、中小企業サポートのための弁護士人材や専門スタッフなどの獲得にもつなげていく。