機械加工、清水原コーポレーション(相模原市緑区田名)は、自動車や建機部品の製造ノウハウを生かし、洋上風力発電設備のコア部品生産に乗り出す。脱炭素の動きが世界的に進む中、同分野の国内需要が今後拡大すると判断。事業再構築補助金を活用し、新型の縦型NC旋盤を導入。発電設備に組み込まれるベアリングの一部品「リテーナー」の試験生産を始めた。
脱炭素の動きにらみ新設備導入
洋上風力発電は「再エネ拡大の切り札」として注目されているが、欧州と比べると日本は黎明期とされ、市場拡大はこれから。
山口友彦社長は「電気料金の値上げがあったり、脱炭素の動きが加速したりしていますので(洋上風力は)確実に伸びる分野だと思います」と説明。今回、補助金を利用し2軸の縦型NC旋盤を導入した。
同社は、縦型旋盤(ターニングセンター)を活用した生産プロセスを構築しており、現在、トラックのブレーキに使用する「ドラム」や、車輪を構成する部品「ハブ」の量産を主力事業としている。