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看板の素材からトートバッグを

大型画像製作、ベレイマージ(綾瀬市大上)は、シート看板や横断幕で使用する生地・ターポリンの端材などを利用したオリジナルトートバッグを製作した。「BELLE TOTE(ベルトート)」の商品名で販売。すでに地元・綾瀬市のふるさと納税返礼品にも登録された。

防水や耐久性優れ環境配慮も

ターポリンは、屋外での使用を想定しているため、雨風に強く耐久性があり、汚れにも強い。そのターポリンを素材にしたシート看板の製作過程では、試し刷りや色ムラ・傷、切り落とした端材などが頻繁に発生する。従来はいずれも破棄していたという。

ただ、環境配慮や処理コスト削減の観点からも、廃棄物のリデュース(ごみの減量化)は欠かせない。そこでターポリンの機能性がバッグ素材にも向くとし、有効活用することになった。

もともと、商品開発準備室の尾崎笑子さんが息子の少年野球で、重たい道具を入れたり、遠征にも使えたりするバッグがなかったことから、ターポリンの端材をバッグに仕立てて使い始めたのがきっかけ。

「使っていくうちに活用の幅が広がりました」(尾崎さん)と、町屋佐知子社長も商品化にゴーサインを出した。

■ミシン目もなく

同製品は、ターポリン生地に対し、熱などで圧着させる「ウェルダー加工」という技術を施しているため、ミシン目がない。水をためることもできる。

ただ、材料となる端材の発生量や種類、柄は、日々異なるため、量産ができず、全てが“一点物”となっている。

価格はミニトートサイズで2600円から。超ビッグトートは1万2000円程度。「使い勝手のよさを広めていきたいです」(町屋社長)としており、ECサイトなどでの販売も想定する。

(2023年4月号掲載)