住まいの産業 / ライフサイエンス

警備業からフィットネスジム参入

警備業のケイ・エス・エス(KSS、横浜市鶴見区生麦)は、JR線・京急線の川崎駅近くに24時間営業の会員制フィットネスジム「6GYM」(TEL044-200-4186)をオープンさせた。「フィットネスジムを生活インフラにしたい」とする、元サッカー選手の向井久雄社長の思いを具現化したジムだ。東京五輪の選手村でも採用されたイタリア・テクノジム社のマシンを採用。スタッフがサポートすることで初心者・中級者にありがちな「分からない」をなくし、毎日通えるジムを目指すという。

24時間営業で選手村採用マシンも

警備業を主力とする企業がジム運営に参入するケースは珍しく、事業再構築補助金にも採択された。「警備業もフィットネスジムも『守る』という目標は同じです。ジムは健康を守るためのものです」と向井社長は語る。

自身も横浜F・マリノスの下部組織出身。引退まではリエゾン草津SC(現ザスパクサツ群馬)のサイドバックとして活躍した。

本業の警備業では、私立一貫校など、県内の学校警備でトップクラスのシェアを持つ。経営も軌道に乗ってきたことから、新事業としてジム開設のプランを温めてきたという。

■スタッフのサポートも

24時間365日営業。フィットネスに精通したスタッフがいる時間帯も設けた。マシンの使い方が分からなかったり、どんなエクササイズをしてよいか分からなかったりする場合はサポートする。「利用者との“適度な距離感”を保ちながら、コミュニケーションも大切にします」。

マシンは計21台。「相当こだわりました」と言うように、自走式ランニングマシンや、ヒップアップとお尻の引き締めにつながる女性に人気のヒップスラストも用意した。

「トレーニングは人を裏切りません。やった分だけ体が変わりますし、自信につながります。人生が豊かになると思います」と語っており、自らも汗を流す。

(2023年3月号掲載)