住まいの産業 / ライフサイエンス

健康経営にオリジナルスリッパ

健康経営や抗菌にオリジナルスリッパはいかが―。インテリア雑貨製造、やまかわ(川崎市宮前区西野川)は、オフィスや工場向けにスリッパ市場を開拓する。社内・来客用でロゴ入りのものや、抗菌仕様の機能性を付加したものなど、要望に応じて一足からオーダーメードで製作する。新市場にテコ入れすることで、コロナ禍により需要が減少したスリッパ事業の巻き返しを図る。

オフィスや工場向け市場を開拓へ

同社は、季節や地域に合わせ年間1000種類以上のスリッパを開発、全国の量販店などに流通させている。

夏場には接触冷感素材で蒸れを軽減するタイプや、冬場にはアルミシートを入れた防寒対応品、毛足が長いふんわり素材を使用したタイプなどをラインアップにそろえている。

これらの機能性スリッパを企業や工場にも提案することで、スリッパの新しい需要を開拓していく。

「オフィスでは、靴蒸れ対策やヒールを脱いで足を休めるために、デスク周りでスリッパ・サンダルに履き替える人がいます。少しでも快適なスリッパを履いてもらうことで健康管理に役立つはずです。節電にもつながります」と横山哲也社長。工場見学や取引先の来社のある工場での衛生管理を進める企業には、抗菌タイプなども提案する。

同社はスリッパやサンダル、クッション、マットなどの生活用品を製造販売しており、中国とインドに生産拠点を持つ。日本国内では約100社、1万店舗に自社商品を届けている。

(2023年2月号掲載)