プラスチック加工、サンキワークス(川崎市麻生区黒川)は、エンジニアリングプラスチック(エンプラ)や炭素繊維強化プラスチック(CFRP)などの高付加価値材料を加工できる体制を整備した。創業以来、繊維強化プラスチック(FRP)加工を得意としており、汎用を含めプラスチック加工全般に対応する設備・ノウハウを持つ。その中で付加価値がある特殊材料にも対応することで価格競争とは一線を画していく。

3メートル超の長物にも対応

「FRPなどのプラスチックは、いろいろな材料との組み合わせで日々新しいものが生まれています。そうした試作品の加工にも携わっています」と山本一朗社長。多品種少量で、あらゆるプラスチックの加工が可能という。長さ3メートル超の「長物」ができるのも特徴だ。

超耐熱性樹脂であるスーパーエンジニアリングプラスチック(スーパーエンプラ)やエンプラなど先端材料の加工にも注力。「お客さんの要求に合わせてやれるものは何でもやります」(山本社長)とし、FRPの加工も請け負う。

■高付加価値の加工

短納期体制でも差別化する。従業員13人中10人を技術者が占めている。そのほとんどが1人で仕上げまで完結できる多能工で、短納期を実現する。

山本社長は「価格競争に巻き込まれない高付加価値の仕事をするためには、技術力を磨き続けなければなりません」と力を込めている。

(2023年1月号掲載)