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半導体不足で中古トラック需要増

商用中古車のリース・販売などを手掛ける、タカネットサービス(TNS、横浜市西区みなとみらい)は、中古車販売大手、カーチスホールディングスが運営する東北地区最大規模の店舗内に「トラックランド・カーチスメガ仙台店」(仙台市泉区)を開設した。両社による業務提携策の一環。世界的な半導体不足により新車供給が滞っている中、一般客をターゲットとしたカーチス店舗内に中古トラックを置くことで、潜在顧客を発掘していく。

カーチス店舗内に拠点併設

新店舗は、地区最大の売り場面積と展示台数を誇る「カーチスメガ仙台」内に併設。中古乗用車が多数展示販売されている一角に、タカネットが提供する大型ダンプやアルミウィングなどの車両を約40台配置した。店舗在庫はインターネットで全国にも販売していく。

同社によると、トラックはメーカー各社が生産調整をしているさなか、半導体・部品不足が直撃。現在も供給の見通しが立っていない車種があるため、運送業者から中古車の問い合わせが相次いでいるという。

今回、一般客をターゲットとしたカーチス店舗内に中古トラックを置くことで「(プライベート車の)購入目的で来店した個人経営の運送事業者などに訴求していきます」(平石巧将・取締役営業本部長)としている。

■相乗効果狙う

タカネットは中古トラックの買い取り、販売を手掛ける店舗「トラックランド」を全国6カ所で展開。今年3月にはカーチスと業務提携しており、その第一弾として、同社の大型販売センター「カーチス枚方」(大阪府枚方市)で小型中古トラック在庫の展示販売を始めている。

乗用車主体のカーチスと商用車のタカネットが互いのノウハウを活用することでの相乗効果を狙っており、「提携して間もないが徐々に効果が出ています」(平石取締役)と話している。

(2021年11月号掲載)