台湾大学発ベンチャーのSmartAgeing Tech(智齡科技、新北市)は、介護施設のスタッフの負担を大幅に軽減するプラットフォーム「Jubo」を開発し、グローバル展開に乗り出す。
智齡科技、遠隔見守りサービス展開
同製品は、入居者一人一人のバイタルデータや介護記録など、これまでスタッフが紙に記入していた作業を自動化し、クラウドでシステムに転送する。これにより、スタッフが介護以外にかけている労働時間の削減につなげる。
さらに、日々計測する入居者のバイタル状態に異常があれば、AIが検知して警告する。すでに台湾では計100カ所の施設が採用した。
介護現場で移動しやすい小型の専用カートに、タブレット端末やバイタルを測るための非接触体温計、血圧計、血中酸素濃度測定器などを搭載。各種バイタルデータやタブレット端末で入力した介護記録などは、クラウド上にアップされる。
同社によると、台湾では介護スタッフの仕事量の約6割を占めるのが、記録作成などの間接業務としており、大きな負担となっているという。その点、同製品の導入により、間接業務の手間がなくなり、介護に集中できるとしている。