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川崎を“香りのまち”にしたい

川崎を“香りのまち”にしたい─。メルヴェイユ(川崎市川崎区駅前本町)は、香水を活用した地域活性化に挑戦している。川崎市の花や木などをイメージした香水「044」を商品化したほか、商業施設・川崎アゼリアにある直営店では、プロ監修による調香体験を通じ、自分だけのオリジナル香水が作れるサービスを展開。すでに500人が参加する人気企画となっている。川崎発の香水文化の醸成に向けて妹尾龍哉代表は奔走する。

オリジナル商品「044」香水も発売

2019年10月にアゼリアに直営店をオープン。店舗では化粧品やハーバリウム販売のほか、世界4カ国・計50~100種類の香水を販売する。

同店を運営するのは、有名な調香師である立川一義氏に師事した妹尾代表。香りには、人を癒やしたり、魅力を高めたりする効果がある。妹尾代表は「さまざまな“香り”に包まれた街にしたい」との思いで、店舗を運営する。

その一環として、店内で「オリジナル香水調香体験会」(参加費3900円、税込)を随時開催。営業時間内なら飛び込み参加もOKで、約30分かけて自分の好みやイメージに合ったオリジナル香水を作る。立川氏が開発したアンケート式のアプリを使用し、体験者の好みやイメージを分析。計24種のベース香種を調合しながらオリジナル香水にしていく。そして3mmの香水にして持ち帰れる。使い続けたい場合はリピートも可能だ。

一方、川崎をイメージしたオリジナル商品「044」(30mm入り5720円、税込)も発売。川崎の市外局番から命名したもので、自然豊かな市北部と工業地帯の市南部、それに川崎大師などの名所をイメージして調香した。100種類以上の試作品を作り、2年がかりで完成させた。今後は横浜や相模原など、市外でも地域特性を盛り込んだ香水を企画していきたいという。

(2021年3月号掲載)