横浜環境デザイン(横浜市港北区新横浜)は、検針を簡便化できる無線通信機能を備えた家庭用スマートPVメーター(太陽光電力専用メーター)を、あすかソリューションと共同開発した。個人住宅向け太陽光発電の需要が高まりつつある中、エネルギーの地産地消促進をにらみ、外販にも力を入れる。
小型化・省力化を実現
PVメーターは、太陽光発電をどれだけ自家消費したかを計測できるもので、太陽光パネルとセットで設置する。
住宅屋根貸しの太陽光発電(PPA事業)は、売電価格が低下する一方、設備や運用にかかる費用が普及への課題となっていた。PVメーターも高額なため、事業所と比べて個人住宅には不向きとされていた。
今回、あすかソリューションとの共同開発により、PVメーターの製造コストを大幅に減らした。今まではA3サイズ程度だったものを、手のひらサイズに小型化し、省力化も実現したという。特許も取得済みだ。
屋外や塩害地域、温泉地での設置も可能。通信機能を搭載しており、計測した情報をサーバーへ通信するための設定も不要だ。
また、設置が完了したら電話1本で通信の確認ができるようになり、時間が大幅に短縮されるという。
「設置作業者は通信設定が苦手な人が多く、今まで数時間かかっていた作業が1時間程度で終わるようになりました。現場の作業効率化にもつながります。同業他社向けにも外販していきたいです」と赤井智彦・総合企画部部長執行役員は語っている。
既に全国30社と契約。西日本、東日本いずれの周波数にも対応。今年度、1500台の販売を目標としている。