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「レトロ自販機」集う新スポット

 

「中古タイヤ市場相模原店」を運営するラットサンライズ(相模原市南区下溝)が、同店の敷地内に設置した「レトロ自販機コーナー」が注目されている。休日になると県内外から1日約1000人が訪れることもあり、地域の新名所にもなりつつある。齋藤辰洋社長は「本業(中古タイヤ販売)への相乗効果にもなっています」と話している。

本業へ相乗効果も

いずれも昭和30~50年代に活躍した“年代物”ばかり。一番古いものだと、約60年前に製造された「ロッテチューインガム」の自販機がある。うどん・そば、ラーメン、トースト、ハンバーガーの自販機もあり、中には日本で1台しかないという、みそ汁自販機やかき氷自販機も並ぶ。

もともと、レトロ自販機の収集が趣味という齋藤社長。ネットオークションで仕入れた動かないレトロ自販機に、代替パーツを組み込んだり、部品を自作したりして修理している。

レトロ自販機で販売する食品類の食材や包装は、周辺の業者を頼って、新しく特注するこだわりぶりだ。今では、平日でも客足が絶えることがなく、夜中でも小腹を満たすためにやってくるドライバーも少なくないという。

本業は中古タイヤと中古ホイールの販売。「自販機を目的にやってきて、ついでに中古タイヤを購入するお客さんも目立ちます」と齋藤社長。本業にもプラス効果が働いているという。

(2021年5月号掲載)