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テレワーク管理、カード一枚で

エイ・シー・ティ(ACT、藤沢市藤沢)は、専用カード1枚でテレワーク中の社員の稼働状況を見える化するシステム「iLUTon(イルトン)」を開発、本格展開する。スマートカードをパソコンに近づけると、自動的にWindowsにログインし、離席するとロックされる。管理画面でパソコンの稼働状況が分かるため、勤務実態が見えにくいテレワーク中の従業員管理に使え、情報漏えい防止にもつながるという。

離席時の情報漏えいも防止

パソコンのUSBポートに専用レシーバーを差し込み、専用カードでコントロールする。カードは首に掛けられる5ミリの厚さで、超薄型のリチウムイオン電池を内蔵、使用頻度にもよるが、3年間は電池交換が不要という。離席後、パソコンがログオフされるまでの時間も3秒、5秒、7秒と設定できる。

プライバシーマーク取得企業のオフィスやフリーアドレス、シェアオフィスが増えていることから、仕事中の離席時にパソコン画面を閉じ忘れて第三者に見られる心配をなくすことで、情報漏えいの防止につなげるツールとして提案していく。

パソコン稼働時間のログ収集も可能になっており、「離席中」「操作中」「着席中」といったパソコンの使用状況が分単位で分かり、テレワーク中の従業員の労働時間を正確に把握できるという。

板橋哲也社長は「今後は(同システムと)勤怠管理システムを連動させていきたいです」と話している。

Windows10 64bit対応。使用料は1ユーザー当たり年間7920円(基本)。1カ月間無料で試せる。同業のIT企業や金融機関などにも有効としており、初年度1万ユーザーの獲得を目指していく。

(2021年5月号掲載)