地域の話題のお店

ジムニー車用パーツ世界一

アピオ(綾瀬市吉岡)は、スズキの四輪駆動の軽自動車「ジムニー」のアフターパーツメーカー。アンテナショップでは、同車をベースにしたオリジナルカーを製作し、ファンを増やす。1店舗だけで年間140台を販売。オリジナルパーツも1000種類あり、シェアは世界一という。根強いファンがいるロングセラー「ジムニー」に絞ったビジネスを展開することで、景気の波に左右されず、継続した顧客獲得に成功。現在、オリジナルカーは4カ月待ちの状態だ。

ジムニーは1970年の発売以来、半世紀近く親しまれているロングセラーで、全世界でも累計販売台数285万台を達成。7月には20年ぶりにフルモデルチェンジされた。

ジムニーのオリジナルカー製作

同社は綾瀬市内で「ジムニープロショップアピオ(APIO)」を運営。ジムニーの新車に対し、マフラーやサスペンション、ショックアブソーバーなどをカスタマイズしたオリジナルカーを販売。パーツも自社で設計する。中には「045」のバッグでおなじみの横濱帆布鞄とコラボしたジムニーの荷室サイズのバッグも販売している。

■ クルマの魅力を発信

河野仁社長は「ジムニーは非常にポテンシャルが高いクルマです。日本の地形を走るのに適しており、いろいろな場所に行けるのが魅力です」と語る。もともと、大手電機メーカーのプロダクトデザイナー。そのノウハウを生かし、自身でパーツデザインから販促物の制作までを担う。

「若者のクルマ離れが顕著と言われていますが、それは違います。興味あるクルマが走っていないだけです」と河野社長。お客さんにとって人生に“彩(いろど)り”を与えられるようなクルマやパーツを作り続けることで、業界全体も盛り上げようとしている。

(2018年7月号掲載)