ビジネス支援 / 士業 / サービス

独立を応援、社長がノウハウ伝授

水道設備業、トウシン工業(相模原市南区相模大野)は、独立を希望する社員を支援する。創業者である伊藤勝久社長が、在籍中に実務とは別に、独立後に必要となる知識を伝える。独立後には協力業者となってもらい、互いに発展していこうとする試みだ。

社長の右腕も育成へ

「従業員として経験することと、独立して経験することは違います」と伊藤社長。過去には、独立した社員に対して、自動車を安く販売したり、道具一式を贈呈したこともあった。「若いときに独立を経験すれば、いろいろなものが見えてきます。もし難しいと感じたら、また戻ってくればいいです」(伊藤社長)と語る。
独立して間もない事業者に対しても、「独立後の相談窓口」として悩みを聞く。受注前後のことや部材の仕入れなどをアドバイスしている。

■年400棟以上を担当

なお、同社は1991年に個人事業主として設立した「伊藤設備」が前身。県内を中心に戸建て住宅やマンションの給排水設備工事からメンテナンスまでを手掛ける。年間の工事件数は、戸建てだけで400 ~ 500棟を受け持つほか、市内を中心に家庭の水回りトラブルにも対応する。

現在、人材を募集しており、今後の同社をけん引する、社長の“右腕”になる人材も育成していきたいとしている。

(2021年10月号掲載)