優成サービス(海老名市国分南)とマイティ・テクノロジー(厚木市中町)は、深紫外線(UV-C)のLED(発光ダイオード)を内蔵した携帯型の空間殺菌装置を共同開発した。対面時に同装置を置いて稼働させると、そこから深紫外線が発生。空間をウイルスから守る“カーテン”になる。名刺ケースよりやや大きなポケットサイズで、持ち運びも可能だ。10月に発売する。
携帯できる空間殺菌装置
「モバキルV」と名付けた同製品は、スマートフォンと接続する市販のモバイルバッテリーで稼働。連続8時間使用できる。USB(タイプC)ケーブルでつなぐため、パソコンからでも電源が取れる。本体上方に高さ50センチの深紫外線を照射、これがパーティションの役割を果たす。
深紫外線は直視すると危険なため、赤外線と加速度センサーを搭載。顔を近づけるなど、障害物を感知したり、傾いたりした場合は、自動停止する。
一方、マニュアルモードでは自動停止しないため、持ちながらテーブルやドアノブなどに当ててピンポイント殺菌もできる。
深紫外線LEDは、日亜化学工業製を採用。同社の発表によると、徳島大学大学院医歯薬学研究部・野間口雅子教授と駒貴明助教授が実施した、新型コロナウイルスに対する検証試験で、30秒の照射により99.99%の不活化効果を確認したという。