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世界最小サイズ平面トランス開発

聯寶電子(LinkCom=リンコム、新北市)は、世界最小クラスの平面トランス(変圧器)を開発した。従来型と比べると、約3分の1のサイズを実現。電気自動車(EV)などへの活用を見込み、まずは、欧州系自動車メーカーなどに売り込む。

EV 向け普及狙う

オンライン展示会「台湾イノテックエキスポ(TIE)」に出展する。

同社はトランス専業メーカーで、中国・広東省に生産拠点を構え、東南アジア向けに輸出。年間1万種以上のトランスを生産し、その8割程度がカスタム品となっている。

今回開発した平面トランスは、年々小型軽量化が要求される電気自動車の設計に対応。同社によると、EVには通常、1台当たり30~40ピースのトランスが組み込まれるが、これを小型化したことで、設計の自由度が高まるという。

また、130度までの過酷な環境下にも耐えられるのも特徴。自動車のみならず、ロボット分野への用途拡大も想定する。

小型アダプター向けに5~20ボルト、自動車向けの48ボルトを用意したほか、400ボルト対応型の開発も進めている。

譚明珠董事長は「今後は日本の自動車関連企業とも共同で製品開発をしていきたいです」と語り、日本市場への参入も視野に入れる。

(2021年10月号掲載)