エスデザイン、生産性向上に一役

機械設計のエスデザインクリエイト(相模原市緑区西橋本)は、生産効率アップにつなげるオリジナル治工具の設計、製作サービスを始めた。

ロボット導入までに至らなくても、作業を効率化できる治具を導入したい企業や、使用中のものがボロボロで作り直したいが図面がない企業が対象。

治具のアイデアはあるが図面化のノウハウがないという依頼も受け付ける。

ヒアリングしてゼロから設計していく。「まずは依頼を受け、設計後に3Dプリンターで試作します。それを実際に確認してもらうので、お客さんはイメージがつかめます」と清水裕介代表。

場合により、清水代表らが現場作業を見た上で、効率化につながる治工具アイデアを考案、製作までをワンストップで請け負う。製造業にこだわらず、商品陳列などの作業を効率化したいサービス業などにも提案する。

■カイゼンまで踏み込む

もともと、大手精密機械メーカーで生産技術などに携わっていた清水代表。定年後に起業し、息子の清水峻平副代表と親子で運営する。

メーカー時代に社内設備の設計から稼働まで携わってきた知見を生かし、現在は中小事業者からのSOSに対応している。

治工具設計のスペシャリストを目指す一方で、フリーランスの設計者として、エンジニア不足の企業に対し、小型の自動化装置や機構部品などの設計も手伝っている。希望により専門家と連携してカイゼン提案もする。

すでに和菓子の陳列や箱詰め、イベント関連でのコード巻き取りなど、手作業を効率化できる治具を考案し、納入した実績があるという。

(2021年12月号掲載)