仮想空間で勉強や運動を楽しく─。WOWWOW(哇哇科技、高雄市)が制作する、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)の体験型コンテンツが、台湾の教育現場や介護現場に普及している。VRやARの活躍の場は、ゲームなどのエンターテインメント分野に限定されていたが、コロナ禍で一変。学校や高齢者入居施設でも、非対面・非接触のニーズが高まっているという。

哇哇科技、世界41カ国に展開

同社によると、VRなどを採用すれば、ゲーム感覚で楽しく学べるだけでなく、手足を動かすため機能低下予防にもつながるという。

例えば、仮想空間が映る大型モニターの前に立ち、画面上にガイド表示されるポーズと同じ動きをしたり、指を動かしたりすると、モニターに映る画像を認識して空間内を移動できる。「高齢者や車いすの人でも、簡単にゲームに参加できます」と、戴丞峰代表。現在は、日本の有名ゲームメーカーと提携して開発を進めるなど、制作したコンテンツは世界41カ国で展開している。

日本への本格展開にあたり、代理店や協業先を探しているという。

(2022年7月号掲載)