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高速回転して鉄筋を溶接

達鴻機械(DARHUNG、台中市)は、鉄筋を高速回転し摩擦を起こすことで溶接する「摩擦溶接機」を業界で初めて開発、全世界への展開を進めている。

達鴻機械、摩擦式装置を初めて開発

同技術は“日本発祥”とされているが、台湾に渡って同社が装置として初めて実用化したという。建築資材の鉄筋加工など、建設業界で広く使われるほか、すでに世界20カ国以上に納入している。

同技術の“本家”日本では、実は「油圧式」による鉄筋溶接が主流。ただ、同社によると、油圧式は技術者の経験に左右されるうえ、品質が安定しない。

それに対し、同社の摩擦溶接機はサーボモーターを搭載。鉄筋を1分間に1300回転させて溶接していく。経験の浅い技術者でも扱え、溶接成功率は100%としている。

直径8mmから同50mmまでの鉄筋に対応。導入前にまずは同社でサンプル資材をテストし、成功率を確認してから納品する。操作パネルやロボットアームなど、工場の大きさや用途によってカスタマイズできる。完全自動化も可能だ。

「人手不足解消にもつながります」と饒錦福薫事長。日本展開も視野に入れており、販売代理店を探している。

(2022年8月号掲載)