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繊維製品の欠陥、早く正確に発見

岳揚智控(AI Machine Vision、台中市)は、人工知能(AI)を使って、布などの繊維製品の品質をチェックする自動光学検査(AOI)装置を開発、台湾や東南アジアで展開する。

岳揚智控、AI活用の自動光学検査装置

繊維製品の欠陥は微細な穴が空いていたり、わずかな汚れがあったりと、約1400種類あるとされる。従来は熟練職人の目で品質チェックをしていたが、同装置はあらゆる欠陥を人工知能が認識。一番難しいとされる染色ミスのほか、0・3㍉㍍の欠損でも発見する。これにより、検査工程の自動化が可能となり、検査精度も飛躍的に高まるという。

同社によると、検出率は職人でも70%程度だが、同装置では90%以上。検査スピードも幅2・4㍍の繊維の場合、1分間で55メートルの検査ができる。不織布やニットなど、あらゆる繊維に対応。装置のカスタム生産にも応じる。

同社では装置単体を販売ではなく客先にレンタルし、専門人材を派遣するビジネスモデルを展開。すでに台湾での納入実績が多数ある。

また、繊維製品のほか、フィルムやウエハー、レンズなどの検査装置も市場投入している。日本展開も視野に入れており「弊社が行なっているビジネスモデルは新しい仕組みなので、日本でもやっていきたいです」と洪忠岳・創辦人は話している。

(2022年10月号掲載)